OFFSET

OFFSET関数は、指定した基準セルから指定した行数および列数離れているセルの配列を返します。

OFFSET(基準セル, 移動行数, 移動列数, 選択行数, 選択列数)

基準セル: オフセットを計算する基準となるセルのセル参照。

移動行数: 基準セルからターゲットセルまでの行数。「移動行数」は数値です。0は基準セルと同じ行であることを表します。負の数は基準セルよりも上の行を表します。

移動列数: 基準セルからターゲットセルまでの列数。「移動列数」は数値です。0は基準セルと同じ列であることを表します。負の数は基準セルよりも左の列を表します。

選択行数: オフセットの場所で始まる、戻す行数を指定する数値（オプション）。

選択列数: オフセットの場所で始まる、戻す列数を指定する数値（オプション）。

参考

明示的な共通部分演算子を使用して、数式からスピル配列の代わりにただ1つの値が返されるように強制できます。

例
セルD7に1を、セルD8に2を、セルD9に3を、セルE7に4を、セルE8に5を、セルE9に6を入力したとします。セルB6に入力された「=OFFSET(D7, 0, 0, 3, 1)」はエラーを返します。返される3つの行と1つの列（集合D7:D9）が、B6と1か所で交差しないためです（値なし）。セルD4に入力された「=OFFSET(D7, 0, 0, 3, 1)」はエラーを返します。返される3つの行と1つの列（集合D7:D9）が、D4と1か所で交差しないためです（値3）。セルB8に入力された「=OFFSET(D7, 0, 0, 3, 1)」は2を返します。返される3つの行と1つの列（集合D7:D9）が、B8と1か所（セルD8。2を含みます）で交差するためです。セルB7に入力された「=OFFSET(D7:D9, 0, 1, 3, 1)」は4を返します。返される3つの行と1つの列（集合E7:E9）が、B7と1か所（セルE7。4を含みます）で交差するためです。以下の例では、上述の例で仮定されていたセル内容は使用しません。「=OFFSET(A1, 5, 5)」はセルF6の値を返します。これはセルA1から右へ5列、下へ5行ずらした位置のセルです。「=OFFSET(G13, 0, -1)」はG13のすぐ左、すなわちセルF13の値を返します。「=SUM(OFFSET(A7, 2, 3, 5, 5))」は、セルD9〜H13の値の合計を返します。セルD9〜H13は、セルA7から右へ3列、下へ2行ずらした位置から5行× 5列の範囲です。「=SUM(OFFSET(INDIRECT(A1), 0, 0, A2, A3))」は、A1で指定した基準セルから始めて、それぞれA2とA3で指定された行数と列数の合計を返します。

例

セルD7に1を、セルD8に2を、セルD9に3を、セルE7に4を、セルE8に5を、セルE9に6を入力したとします。

セルB6に入力された「=OFFSET(D7, 0, 0, 3, 1)」はエラーを返します。返される3つの行と1つの列（集合D7:D9）が、B6と1か所で交差しないためです（値なし）。

セルD4に入力された「=OFFSET(D7, 0, 0, 3, 1)」はエラーを返します。返される3つの行と1つの列（集合D7:D9）が、D4と1か所で交差しないためです（値3）。

セルB8に入力された「=OFFSET(D7, 0, 0, 3, 1)」は2を返します。返される3つの行と1つの列（集合D7:D9）が、B8と1か所（セルD8。2を含みます）で交差するためです。

セルB7に入力された「=OFFSET(D7:D9, 0, 1, 3, 1)」は4を返します。返される3つの行と1つの列（集合E7:E9）が、B7と1か所（セルE7。4を含みます）で交差するためです。

以下の例では、上述の例で仮定されていたセル内容は使用しません。

「=OFFSET(A1, 5, 5)」はセルF6の値を返します。これはセルA1から右へ5列、下へ5行ずらした位置のセルです。

「=OFFSET(G13, 0, -1)」はG13のすぐ左、すなわちセルF13の値を返します。

「=SUM(OFFSET(A7, 2, 3, 5, 5))」は、セルD9〜H13の値の合計を返します。セルD9〜H13は、セルA7から右へ3列、下へ2行ずらした位置から5行× 5列の範囲です。

「=SUM(OFFSET(INDIRECT(A1), 0, 0, A2, A3))」は、A1で指定した基準セルから始めて、それぞれA2とA3で指定された行数と列数の合計を返します。

関連項目COLUMN ROW

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